藤井一興

藤井一興（1955年1月4日 - 2025年1月18日）は、日本の著名なピアニスト兼作曲家でした。彼は東京生まれで、東京芸術大学を経てフランス政府給費留学生としてパリに渡り、パリ国立高等音楽院とエコール・ノルマル音楽院で学びました。藤井はオリヴィエ・メシアン、イヴォンヌ・ロリオ、マリア・クルチォなどに師事し、多くの国際コンクールで入賞しました。彼はドビュッシー、ラヴェル、フォーレなどの作品を録音し、高い評価を受けました。また、世界初のフォーレのピアノ全集の校訂も手掛けました。

藤井は教育者としても活躍し、東邦音楽大学大学院や桐朋学園大学で教授を務めていました。彼のピアニズムは繊細で柔らかさと軽やかさを持ち、多くの後進を育成しました。藤井は2025年1月18日に糖尿病性腎症のため逝去しましたが、日本の音楽界に大きな足跡を残しています。